読書ノート「OPENNESS 職場の空気が結果を決める」

基本情報

  • 著者:北野 唯我
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 出版日:2019年11月27日
  • 読了日:2020年4月10日

概要

オープネス(OPENNESS)それは、現代のビジネスシーンの変化を象徴するコンセプト。しかし、オープネスはこの国の職場に最も欠如している要素の一つであり、従業員の満足度や、企業業績との相関性が高いことがわかっている。この本では、オープネスとは何か、なぜ重要であり、それをどう活かすべきかを理論とデータで解き明かす。

印象に残った言葉や表現

オープネスとは

オープネスとは、情報の透明性であり、戦略のクリアさであり、リーダーの自己開示性である。オープネスを決める3つの要素は、経営開放性、情報開放性、自己開示性。

経営開放性の具体的項目

・経営者の顔と名前と考えを現場メンバーがどれだけ理解しているか。

・反対に経営メンバーがどれだけ現場メンバーの顔と名前を直接知っているか。

・経営陣は自分のバックグラウンド(過去の失敗体験や創業の背景など)をオープンにしているか。

・現場が経営陣に対して直接意見や質問を述べる機会があるか。

情報開放性の具体的項目

・従業員が仕事上の意思決定に必要な情報に、望めば簡単に、誰でもアクセスできるか。

・直属の上司からの意見が納得できないとき、その上の上司などからミッションの意図や目的を直接聞くことができるか。

・自分が述べたい意見や質問などを、上司や異なる部署の人にぶつけるとき、クローズドな場所ではなく、公開された場所で行うことができるか。

自己開示性の具体的項目

・ミーティングや議論の場において、立場や肩書に関係なく、自分の意見を自由に出すことができるか。

・自分がやりたいプロジェクトや業務があったときに、それを表明することができるか。

・自分の才能や考えを表現しても、他者から意図的な攻撃を受けないか。

本音と建前の日本企業はオープネスが低い

社員が「風通しが良いなぁ」と言うとき、その職場は意見を自由に述べることができ(=情報開示性)、そして自分の素の部分を出せる状態にある(=自己開示性)。本音と建前の日本企業は、真の情報がオープンになっていないため、オープネスが低い。

オープネスを邪魔する3つの罠

オープネスを邪魔する3つの罠は、ダブルバインド、トーション・オブ・ストラテジー、オーバーサクセスシェア。

ダブルバインド

二重拘束のこと。同じ人間から異なる命令をされること。上司から「なんでも相談して」と言われているのに上司が忙しそうにしており、話かけられる雰囲気ではない…など。

トーション・オブ・ストラテジー

戦略のねじれ。経営陣からの戦略・事実が伝言ゲームされるうちに、独自の解釈が加えられ、少しずつねじれ、本来の意図とは全く違う形で現場に降りてくること。

オーバーサクセスシェア

成功事例の共有を過度にしすぎること。成功例だけを過度に共有すると失敗が許されない組織風土が形成され、難しいチャレンジができなくなる。失敗の情報や経営者の失敗談、カッコ悪いところが知られているか。

感想

時代が激しく変化する中で、事業サイクルが短くなり、見直しや方向転換が必要になる。そのためには、風通しの良い職場=オープネスな職場を作ることで、変化に柔軟に素早く対応していける。この本では、前半は具体的なデータからオープネスとは何かを理論的に説明し、後半でオープネスをどう高めるか、どう使うかを解説している。まずは自分の職場がオープネスなのか、オープネスに欠けている要素は何かについて検証してみたい。

目次

  • はじめに
  • 第1章 オープネスの発見
  • 第2章 オープネスとは何か
  • 第3章 オープネスをどう高めるか
  • 第4章 オープネスをどう使うか

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