読書ノート「最速で課題を解決する逆算思考〜GOAL DRIVEN」

基本情報

  • 著者:中尾 隆一郎
  • 出版社:株式会社 秀和システム
  • 出版日:2019年6月25日
  • 読了日:2020年4月23日

概要

GOAL DRIVEN〜ゴールから逆算して考えることで、生産性を向上させ、今までまったく経験したことないテーマの仕事でも成果を出す。逆算思考を実践することで、課題解決や意思決定が速くなり、成功確率を高められる。本書では、この逆算思考を含め、生産性向上のためのポイント、そして、それらの具体的な実行方法を示している。

印象に残った言葉や表現

一生懸命なのに生産性が低い人

一生懸命なのに生産性が低い人は、時間をかけて仕事をするタイプ。個人の問題もあるのだが、職場がそれを放置したり助長しているケースも少なくない。長時間労働を強いる同調圧力が職場にあり、仕事に必要なインプットをする時間がなくなる。結果、他人や前任者と同じ前例踏襲が当たり前になり、生産性向上のための改善活動ができていない。

何をすれば良いのか分からずに生産性が低い人

必ずしも長時間労働ではないが、リターンが低く、表面的には無難に仕事をこなしていても成果が小さい。本人だけでなく上司もどうして良いか分からない。社会の変化が大きく、上司の成功体験が通じない。また、顧客のニーズが目に見えるモノから、体験であるコト、さらに場面であるトキに変化してきている。消費者のニーズが細分化、多様化してきており、自分以外の人を想像する能力が求められている。しかし、学校ではそのようなことを教えてくれない。

生産性が高い人の特徴

生産性が高い人は、仕事をする前に、まず、それをやるべきかどうか考える。仕事の成果を考え、成果の小さい仕事はやらない(優先順位を下げる)。つまり、やるべき仕事に絞る。

逆算思考とは

逆算思考は、生産性が高い人の原理原則を押さえながら、最高のゴールをイメージし、そのゴールと現状のギャップを課題として、その課題を効率的に解決する仕事の進め方。逆算思考の流れは、

 ①そもそも解くべき課題なのかを考え取捨選択する

 ②ゴールを明確化する

 ③ゴールから逆算して考える

 ④関係者と全体像・タスクを共有する

 ⑤実行する

 ⑥振り返る

逆算思考のポイント

逆算思考の大きなポイントは、2つ。1つは重要な仕事に絞る(上記の①)こと。もう1つは、実行するより前の前半部分(上記の②、③、④)に頭を使うこと。

最高のゴールをイメージする

どうせやるなら最高のゴールをイメージする。高い目標をイメージすると、制約条件を外して考えることができる。ただし、高すぎる目標には、中間ゴールを設定しダレを防ぐ。

論点(課題)を因数分解する

上司や経営者が解決を求めている大きな大論点(課題)を解決するためには、大論点からいくつかの論点に分解し、その論点をさらにサブ論点とピラミッド構造に因数分解していく。

論点(課題)を絞る

論点を広げたら、論点の優先順位を決め、優先順位の高いものから実施していく。ただ、優先順位が高いが解決が困難な論点は、過去に解決しようとしてできなかったケースが多い。まずは、短期間に成果が出る(相対的に簡単な)論点を解決することで、プロジェクトメンバーのモチベーションが上がり、困難な論点に取り組みやすくなる。

感想

社会の変化のスピードが速く、消費者の嗜好も多様化する中では、解決すべき課題も変化していく。理想の状態(ゴール)を設定し、そこにメンバーがフォーカスすることで、社会状況が変化しても方向性を見失わずに済む。本書では、論点の広げ方、絞り方が具体的に書かれており、明日からでも実践できる内容。新しい仕事を始める前に、内容を思い出せるように常に本書をデスクに置いておきたい。

目次

  • 第1章 まずはゴールを考える
  • 第2章 論点を明確にする
  • 第3章 仮説を検証してアクションにつなげる
  • 第4章 生産性を高めるプロセスの広げ方・閉じ方
  • 第5章 様々な事例から学ぶ

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